千葉大編入 口頭試問の内容
情画の30年度編入試験を受けた同級生のうち、有志の数人から口頭試問でどんなことが聞かれたかを教えてもらうことができたので内容を掲載します。
面接編
志望動機
当たり前といえば当たり前ですが、志望動機は回答者全員が聞かれています。
志望動機にやりたい研究内容を盛り込むと、なぜその分野に興味があるかや、その分野の知識についてその後の質問で突っ込まれたりすることが多いようです。(詳しくは後に書きます)
個人的には千葉大学で研究したい内容があることは、自分がなぜ千葉大学に入りたいかを具体的に説明することができる良いネタの一つだと思うので、志望動機に盛り込むことをオススメします。
なぜ千葉大学を選んだのか(どの研究室を志望するか)
おそらく志望動機で行きたい研究室や、やりたい研究を話さなかったために聞かれたのではないかと思います。
志望動機でやりたい研究について触れなくても結局聞かれる可能性があるようですね...。行きたい研究室とその分野に関する内容については調べておいた方が良さそうです。
(志望動機でやりたい研究について触れた場合)その内容について
人によってつっこまれ方が違うのですが、ざっくり分類すると
- なぜその研究をやりたいのか
- (分野だけ答えた場合)その分野を使って具体的に何の研究をしたいのか
のような感じです。やりたい研究の分野についての基礎知識が口頭試問で質問されることがあるので、数学・物理・プログラミングあたりの観点からよく知っておく必要があります。
卒業研究の内容
こちらもよく聞かれているようです。面接の時期が時期なので卒研の内容が確定している人はあまり多くないと思うのですが、決まっていなければ決まっていないと答えてもあまり合否には関係ないと思います。
やっている研究を答えた場合は、どのように実装するかや最終的な目標などについて掘り下げられたり、口頭試問でその分野に関する質問をされることがあるようです。
英語について
- TOEICの点数
- 英語は得意か
- 英語の論文を読むのは苦ではないか
などが質問されています。中でもTOEICの点数は特によく聞かれているようです。正直に答えましょう。
学部卒業後の進路
募集要項に記載されている「将来への展望」という部分だと思うのですが全員が質問されているわけでもないようです。が、聞かれる可能性があるので具体的に答えられるように考えておくのが良いでしょう。
ちょっと派生した質問として
- いずれ就職するとして、行きたい企業は決まっているか
というものもあるようです。
高専時代に勉強した内容について
といったことが質問されています。プログラミング言語についての質問の意図はわかりませんが、主に高専時代に勉強した内容がちゃんと定着しているかが問われているみたいですね。
プログラミングでの成果物はあるか
プロコンに出ていたり、個人的にプログラミングで何かを作っていれば強みになりそうです。
なぜ情報系の学科を選んだのか
電気系の(情報系じゃない)学科から編入試験を受けると質問されるようです。
単位認定の数が少ないかもしれないが大丈夫か
こちらもおそらく電気系の(情報系じゃない)学科から受験すると聞かれるようです。
受かったら一人暮らしになると思うが大丈夫か
一体どういう答えが聞きたいんでしょうか...?
他にどこの大学を受けているか、第一志望はどこか
あくまで合否には関係ないと前置きがあった上で質問されるそうです。
部活動について
高専でやっていた部活について質問されるようです。
持っている資格について
基本情報や応用情報あたりをもっていると有利になるかもしれません。
口頭試問編
卒業研究・志望する研究室の研究内容と関連した質問
内容は人それぞれなのですが、現在やっている研究や志望する研究室で行われている研究の分野について、数学・物理・プログラミングがどのように関わっているかの知識をつけておきましょう。
具体的な質問内容
上の項のように卒研や志望研究室の分野に関連する内容として質問されたものと、面接の内容に関係なく質問されたであろう内容を全てまとめて載せておきます。
- 行列の対角化の公式について説明と証明
- 確率分布を一つあげる
- 条件付き確率の意味と変形した形
- フーリエ変換とフーリエ級数展開の違い
- sin(ωt)と直行する関数は何か
- サンプリング定理について説明
- サンプリングした際に周波数が高すぎる時はどうするか(ローパスフィルタが正解)
- 電磁波の波長と用途
- 色の三原色とは
- 単振動の運動方程式
- ソートの種類と計算量
- アルゴリズムとは
おわりに
みなさんの編入試勉強のお役に立てば幸いです。
リンク
千葉大学 工学部 情報画像学科(総合工学科 情報コース) 編入体験記
はじめに
平成29年5月27日に千葉大学工学部情報画像学科の編入試(推薦)を受験したので体験記を残しておきます。
編入試を受けるにあたっていろいろな体験記を読ませていただいて、非常に参考になったので次は私の番です。 31年度分の編入試から千葉大学は推薦のみになるようなので、きっと受験を考えている方の役に立つと信じて。
自己紹介
受験に関わりそうな事だけ書きます。
受験結果 : 合格
学科 : 情報系
席次 : (1~3年)10番台後半、(4年)1位
ぶっちゃけ低学年時は成績があまり良くありませんでした。なんとなく大学編入はしたいとは考えていたのですが、低学年時の成績は関係ないだろうとか思っていた部分がありました。
その後、4年生に上がった時にやっと真面目に受験を考えるようになりました(結構遅い)。農工大を推薦受験したいと思ったものの時すでに遅し、受験資格に1~4年次の成績の平均が上位20%以内というものがあることを知り断念しました。
そこで知ったのが千葉大学の推薦試験の存在です。最終学年の前年度(4年生)の成績が上位10%であれば推薦がもらえるため、かなり頑張って成績を上げました。大変だった。。。。
TOEIC : 600(出願時点)
推薦ではTOEICは審査基準に入っていないのですが、点数を取っておいて損はないでしょう。高ければプラス評価になるはず...たぶん?
500点を越えていれば校内では高い方でしたが、受験においては650~700点よりは高くないと安心できないですね。(超個人的な感想です&受験校によります)
他大学を学力受験する時に英語のテストの代わりにTOEICのスコアを提出する場合も多々あるのでどっちみち受験が必要になります。
私の学校ではTOEIC IPを団体受験できるのですがIPのスコアは受験に使えない場合がしばしばあるようなので、受けようと考えている大学に応じて正式なTOEICテストを受験しておくように気をつけてください。
編入試験体験記
長くなっても読みづらいので準備編と試験当日編に分けました。
(追記)口頭試問の内容に関する記事を追加しました
編入試験を終えて
高専への進学を決めた頃からなんとなく卒業後は就職ではなく大学に進学したいと考えていて、都会への憧れもあったため行くなら首都圏か大阪・神戸・京都あたりにある大学がいいなあと思っていました。
しかし、低学年時は4~5年後の受験なんてものはまだまだ先のもので、勉強とは縁遠い生活を送っていました。
3年生になってやっとのこと編入試験に興味を持ち始め、10月ごろに高専OBの方から編入後の生活や編入試験について聞くことのできるZENPENの編入説明会に行きました。講演形式の説明で編入に対する生の声を聞いたり、直接OBの方々に質問をできるとてもいい機会でした。説明会に参加した時点では都内の立地とちょうどいい偏差値から農工大を第一志望に考えていましたが、終了後に講演が1番印象に残っていたのは千葉大でした(1番楽しそうだった)。この説明会に参加しなかったら千葉大は受験の候補に入っていなかったと思います。
編入試験のための勉強を始めたのは進級直前の4年の2月ごろからでした。推薦に落ちた場合に学力で受験しようと考えていた大学の対策も含めてこの時期です。準備編でも書きましたがもっと早くから勉強をするべきでした。正直に言って推薦試験に落ちていたらどこの大学にも引っかからなかったと思います。
参考にはなりませんが、試験対策の日々は学校から帰宅した16時ぐらいから深夜の2時前後までご飯・入浴・課題などのための2時間を除いた全ての時間を編入試験の勉強に割いていました。
編入は精神的にも体力的にも大変ですが、苦しい思いをして必死に乗り越えるだけの価値があると思います。
決して楽な道ではないですが、合格を目指して頑張ってください。
千葉大編入 試験編
編入試験当日あたりの記録です。試験に直接関わることをいろいろ書きます。
手続きとか
募集要項は最速で手に入れろ
千葉大学は 例年4月の2週目か3週目くらい (31年度入試は1月に早まってました) に編入試験の募集要項が出ます。私はあらかじめ大学に電話をかけて募集要項がいつ出るかを聞いていたので、募集要項が出た日のうちに取り寄せの申請をしました。
この後にも少し書くのですが、受験の準備は基本的に複数校を同時進行で行います。そのため、何かを後回しにすると、手続きを忘れていて出願できなかったり書類の準備が遅すぎて出願期間を過ぎてしまったり...なんてことが起こる可能性が高くなってきます。
特に募集要項は出願や入試に必要な情報や書類がすべて詰まった一冊となっているので、発表され次第なるべく早く入手する必要があります。
平成30年度の募集要項はなぜかWebでの発表が例年と違うページだったので見つけるまでに若干苦労したのですが、いったいあれはなんだったんだろう...?普通に工学部のページから入試情報あたりに飛べば見れると思います。
テレメールの到着までにそんなに時間はかからなかったですが、なにせ募集要項の発表が新学期が始まってから(4月の2週目くらい?)なので1週間以内に届いても4月の中旬くらいになります...。一応余裕はあったはずなんですが、4月はなんだかんだ忙しかったのでけっこう焦りました。
農工大は前年度の11月ぐらいには出てるので準備が楽なんですけどね...。
4月からの受験準備はけっこう忙しい
他の大学の募集要項もだいたい4月から5月にかけて発表されるので、試験の日付を確認してどこを受けるかを正式決定したり、必要書類の申請を順次行わなければいけないです。学校の授業も始まってレポートなども普通に出るため5年生に上がってからは思っていたより忙しかった印象です。編入試対策もしなければいけなかったのであっという間でした。
千葉大学に関する手続きは学校に推薦をもらえるように申請を出すことと、書類周りの準備でした。出願受け付けが5月の頭に3日間しかないので、それまでに完璧に準備を進めなければいけないためかなり気を使いました。
余談ですが自分で書かなければいけない書類はコピーをとって3回ぐらい練習しました。やっぱり字は丁寧に書かれていた方が印象がいいんでしょうかね?(それでもあまり綺麗な字は書けなかった...)
忘れてはいけないホテル予約
私は遠方からの受験だったためホテルを予約する必要がありました。ホテルの部屋が埋まるのが怖かったため予約は2ヶ月以上前からしました。編入試験の時期は、高専生が大量に予約して部屋が埋まってしまう事態が普通に起こるらしいので早めに宿を探しておくのをオススメします。私は千葉駅 (千葉大がある西千葉の次の駅) 周辺にホテルをとったのですが、電車の遅延など万が一のことを考えれば西千葉周辺で探した方がよかったかもしれないですね。
編入試験前日
さて、一気に話は編入試験の前日になります。(それまでの試験対策については準備編に記述しました)
試験前日は午前中だけ授業を受けて、その後千葉に向かいました。
だいたい夕方前には西千葉駅に到着できたので試験会場の確認も兼ねて大学内を散策しました。
編入試験前日から当日の朝にかけて試験会場や待合室がどこになるか掲示板に掲示されるので、前日のうちに確認しておくといいかと思います。
私は西千葉キャンパスを一通り見て回った後にホテルに向かいました。
編入試験当日
ここからは試験当日の話です。おそらく皆さんが1番読みたいところだと思うのでなるべく細かく書けるように努力します...!
当日は直接待合室へ
前日に掲示板で待合室を確認していたにもかかわらず、千葉大学に入っていくスーツの人たちと一緒に歩いて行った私は掲示板の前についてしまいました。
普通に当日まで待合室を確認してない人が多いみたいなので前日に確認済みの人は自分を信じて直接待合室に向かいましょう。
みんなの服装
これも結構気になる項目だと思うんです。実際私も持っていくカバンでけっこう悩みました。
結論から言うと、 服装は基本的にスーツ、カバンは何でもいいみたいです 。さすがにスーツ以外を着ている人はいませんでしたが、カバンは人によって自由度が高かった印象でした。スーツに合わせてビジネス用のカバンを持って来ている人もいましたし、普段使いのおしゃれなリュックの人もいました。
待合室に入ってから
待合室に入ってからは皆さん無言でした。各自志望動機を思い出したり、口頭試問に備えて勉強している人が多かったと思います。私は緊張で勉強する気になれなかったので、志望動機の確認をした後はスマホを触っていました。(特に待機中の禁止事項を伝えられなかったのでスマホや水分補給も大丈夫のようでした)
時間になると試験補助の方がやってきて、受験番号の最初と真ん中の人から2人ずつ、2部屋で面接を行うことを説明していました。その後、最初の2人が試験補助の方について行って他の人たちは待機という感じです。
10分おきぐらいに2人ずつ呼ばれていくのですが、間隔は後になるにつれてだんだん長くなっていました。
口頭試問
いよいよ私の番となり、試験補助の方に連れられて試験会場のある部屋の前まで行きました。余裕を持って次の番の人たちが呼ばれるので、前の面接が終わるまでは待機しなければいけません。
教室に入ると面接官の方が3人座っていました。受験番号と名前を聞かれた後、真ん中の方が進行役となって口頭試問が開始されます。
まず初めに、志望動機などに関しての質問をされました。ここまでは普通の面接と同じような感じです。質問は以下のような内容でした。
- 志望動機
- なぜ千葉大学でないといけないのか
- 卒業後はどうするのか(大学院まで行く場合はその後の進路)
- TOEICは受験したか(受験している場合は点数)
- TOEICのために勉強はしたか
- (志望動機で留学の話をしたため)留学のために何か特別に勉強はしているか
- 卒業研究は何をしているか
- 卒業研究に使っている今までに高専で習った内容は具体的に何か
質問に対しての私の回答はだいたいこんな感じでした。
- 入学後に入りたい研究室があることやカリキュラムに魅力を感じたこと、国際交流が盛んである(留学に行く人が多い事や海外の協定校が多く留学生を多く受け入れている)ため
- 研究室と国際交流について志望動機と同じような感じ
- IT関係の企業で働きたい(特に深く突っ込まれませんでした)
- 600点
- 普段からTOEICに向けての勉強をしている(本当はしてないんですが...)
- 想定外の質問だったため苦し紛れにTOEICを定期的に受験していると答えました(面接官の方も微妙な反応だったので何が正解なのかはわかりません)
- まだ卒業研究のテーマが本決定していない時期だったため研究する予定の内容(結局受験後にテーマは変更されました)
- 本格的に研究に入っていないので具体的には答えられないが一つあげるならプログラミング
この辺の内容は例年ある程度同じようなことが聞かれているようなので対策ができるのではないでしょうか。
そして、最後に口頭試問が行われます。が、ここで予想外の事態が起こります。それは、口頭試問では必ずしも問題集などに書いてあるような問題を解かされる訳ではないということです。
出題は面接の延長のような雰囲気で、その場で面接官から質問が飛んでくる形でした。
テンパっていたこともあって出題内容がうろ覚えなのですが、以下のような感じでした。
- 志望動機で音声に関する研究を行なっている研究室にいきたいと言っていたが、音声に関する研究で役立つ数学の内容は何だと思うか
- (1に対してフーリエ変換と答えたので)具体的にどのような場面で用いられるか
- sin波をフーリエ変換した後のグラフを黒板に記述
- (1と同じ理由から音についての質問で)人間の声の周波数は大体どれくらいの範囲か
- 昼と夜では夜の方が音がよく聴こえるがなぜか(4に続いて他の質問をしようとしていましたが4に答えられなかったので質問を変更されたようでした)
質問に対しての解答は大体以下のようだったと思います。
- フーリエ変換
- 声の周波数ごとの成分を調べたい時に用いる
- 周波数は1つなので、縦に1本線を書くだけだったのですがなぜか3本書いてしまう(質問した方がその場で「なんで3本になるの?周波数は1つなんだからどういう形になる?」というフォローを入れてくださったので最終的には答えにたどり着きました)
- 具体的に声の周波数は分からないが人間の可聴領域は20~20kHzなのでその間にあると思う
- 気温が低いから(その場で違うと言われたため最後は分からないと言った)
質問は事前に準備してあるというよりかは試験官の方がその場で考えているようでした。正直言ってしっかりと解答できたという手応えは全然なかったですが、可能な限り「分かりません」の一言のみで終わってしまわないようには気をつけました。また、最後の質問に関しては答えられなかったので口頭試問終了後の質問タイムで解説をしていただきました。(合否にはおそらく関係なかったと思いますが多少印象が良いのではないかと思ったため)
全体的な雰囲気としてはそこまでピリピリしていたわけではありませんでした。程よい緊張感で受け答えができたと思います。
受験終了後に別室で口頭試問を受けていた他高専の方と話をしたところ
のような内容を聞かれたと言っていました。この2つなら完全に答えられたのに...(笑)
ローレンツ力や行列の固有値なんかは事前に用意されていた問題だと思われるので試験官によってどういう面接になるかが全然違うという可能性もありますね。
おわりに
以上が試験編の全てになります。演習問題をひたすら解いた口頭試問対策はなんだったのかという気持ちも無くはないですが、フーリエ変換や人間の可聴領域なんかがパッと思いついたのは間違いなく試験勉強してたおかげだしなぁ...
さて、まとめとして最後に皆さんに伝えたいことは一つだけです。
編入試験対策は入念すぎるほどにしておきましょう。
リンク
千葉大編入 準備編
この記事を読む前に
私は推薦受験の対策を3ヶ月ほどしか行っていません。
いきなり何を言い出すかと思うかもしれませんが、事実、私は千葉大学の編入試験対策を3ヶ月しか行っていません。 (情報収集は対策を始める前に1ヶ月くらいかけて行いましたが、その間に対策を進めるということはありませんでした。)
そのうち1ヶ月を志望動機を考えることに使ったため、勉強という勉強は2ヶ月しか行っていないのです。これは、春休みがあけて5年生になってから千葉大学への推薦がもらえることが決定したので (募集要項が出るのが4月) その後からやっとこさ対策を始めたためです。
対策を始めるのが遅すぎたというのは受験が終わった今でもかなり感じています。数学や物理に関して、もっと勉強時間が欲しかったというのが本音です。
そのためここに載せている私の対策法 (特に勉強面) はかなりヤマを張ったものになっています。出ないと判断した範囲はごっそりと削り取っていますので、余裕を持って勉強を始められる皆さんはもっと広範囲に対策を行うことをオススメします。
他の大学の学力対策してたなら範囲被ってるところもあるだろうとか言われそうですが、私は千葉大落ちてから本格的に対策を始めようとマジで思ってたのであまり学力対策をしていなかったのです...。今考えるとなんとも恐ろしい...。
千葉大学工学部の編入試験について
平成30年度分の編入試までは推薦入試と学力入試が存在していましたが、31年度からは推薦入試のみになるようです。
千葉大学の推薦入試は席次が高いほど合格しやすいことは結構有名な話ですが、実際どうなのかは分かりません。
同じ学校の違う学科から首席で推薦受験した子が落ちたという噂を聞いたので、首席だと合格確定というのは迷信かもしれません。慢心ダメ、ゼッタイ。
推薦試験の形式
情報画像学科の推薦試験は口頭試問が行われます。
口頭試問は,志望動機,学習意欲,将来への展望等を尋ね,志望する学科の分野への理解について評価するとともに,基礎的な学力をみる内容についても尋ね,志望する学科への適性を総合的に評価します。(平成30年度 千葉大学工学部 3年次編入学 学生募集要項)
募集要項に試験内容に関する上のような記述があるため、口頭試問では基本的に上記の内容が問われることになります。
口頭試問対策 〜情報収集編〜
まず、私はインターネットで過去の情画の口頭試問に関する情報を集めました。
学力は大学のサイトに過去問落ちてるけど口頭試問は過去の情報が無いとマジで何聞かれるか分からないですね。"編入試験は情報戦"とよく言われますが、情報収集中にその意味をひしひしと感じました。さっきの募集要項の文言だけではとてもじゃないけど対策なんてできません。
そんな中で5年くらい前の情報をなんとか入手。今となっては古すぎたりして使えなかった情報もありますが一応まとめて載せておきます。
大事なことなので2回言います。使えなかった情報も入っています。
情報画像学科の口頭試問について
- 志望動機と卒研の内容は毎年聞かれているっぽい
- 数学が2問+α、物理も2問+α、専門が1問 (2012年)
- 英語が出題された年もある?
- [物理] 単振動に関する問題、回転するコマはなぜ倒れないか (2011年)
- [物理] 光子のエネルギーの式、青い光と赤い光はどちらがエネルギーが高いか、ローレンツ力の式、商用電源に抵抗を繋げた時消費電力が大きいのは東日本と西日本のどちらか (2012年)
- [物理] 熱容量とは何か (2016年 共生応用化学科)
- [数学] 二項分布とは何か、オイラーの公式を答える (2011年)
- [数学] フーリエ級数展開とは何か、フーリエ級数展開の応用例、条件付き確率とは何か (2012年)
- [数学] y=sinx+cosxを微分 (2016年 共生応用化学科)
- [専門] 再帰を用いて階乗を求めるプログラムを作成 (2011年)
- [専門] 好きな言語で再帰を用いてフィボナッチ数列を求めるプログラムを作成 (2012年)
- [英語] 英語で自己PR (2013年)
- [英語] 英文を音読した後に日本語訳をする (2016年 共生応用化学科)
情画ではない学科の問題も年度が近かったため一応載せておきました。口頭試問は学科によって違うようなので使えるかどうかは分かりません。
その他
- 人によって面接時間にばらつきがある
- 席次は結構大事、1位だとほぼ合格説すらある
口頭試問対策 〜試験対策編〜
ネットで集めた情報を元に、実際に口頭試問の対策をどう行ったかを書いていきます。
志望動機
どれだけ数学や物理の問題に完璧に答えられたところで、志望動機がしっかりと伝えられなければ意味がありません。
私は千葉大学や工学部のホームページを参考にしながら志望動機を考えました。
具体的には、海外に協定校が多く、多くの留学生の受け入れや充実した留学支援制度で国際交流が盛んなことや工学部のカリキュラムの特色、行きたい研究室に関してなどを織り込んで志望動機をまとめました。長さは口頭でだいたい2〜3分程度でした。
学習意欲・将来への展望
募集要項に書いてあったのできっと聞かれるのだろうと思って対策をしておきました。内容は志望動機ほど考えてはいません。
学習意欲に関しては、入学後は高専で学んだ内容を発展させたい。研究を頑張りたい。ぜひ留学をしたい。といった感じです。
将来への展望は、卒業後は院進して研究を続けたいというような内容でした。
試問対策
過去の情報から数学・物理・専門・英語に関する問題が聞かれる可能性が高いと考えました。
数学
使用したテキストは大学編入ではおなじみの
です。
内容としては、過去の傾向から
のみを対策しました。
徹底演習の範囲で言うと
あたりになります。
定理の概念や基本的な問題が問われ、応用的な問題は解かされないと予想したため、理解度としては基本的な問題が解けるぐらいのレベルでした。
数学の対策範囲をこれだけ削ってあるのは物理の対策に時間をとって広範囲をカバーしたかったためです。
物理
使用テキストは
です。
一応2冊書いておいたのですが基本的には高専の物理しか使っていません。若干内容が足りないところがあった時に基礎物理学演習の方を数回開いた程度です。
高専の物理の範囲としては
- 第一章 力と運動
- 第二章 温度と熱
- 第三章 波と光
- 第四章 電磁気
を復習しました。
あくまで定理や定義を見直したり、公式を思い出したり覚えることが目的だったので演習問題は一切やっていません。基礎物理学演習も分かりやすくて良い参考書なのですが、時間がないため細かい説明を読んだり演習をする余裕はない&情報の取捨選択に時間を取られたくないと判断した私は、高専で習った最低限の内容が載っている高専の物理をメインにチョイスしました。
一・二章は教科書を網羅しましたが三・四章の波と光・電磁気の分野は範囲を絞り込みました。
波と光は
あたりを復習し、電磁気は
を復習範囲としました。
物理は過去の情報から力学と電磁気、波と光の範囲から出題されると予想して対策を行った感じです。雰囲気としては公式とその意味や原理が分かれば答えられる問題のようなので、語句の定義などはあまり重要視せずに進めました。
二章の温度と熱の単元は過去に情画で出題されたという情報は無かったのですが、前年度に別の学科で問われていたということもあって一応範囲に含めました。
専門
過去に出題されたフィボナッチ数列と階乗を求めるプログラムを1度ずつ作成して確認した程度です。
今までにそこまで難しい内容が聞かれていなかったのであまり対策は行っていません。
英語
特に何もしませんでした。
というよりも、時間的に対策を行う余裕がありませんでした。もし時間があれば自己PRぐらいは考えておいたかなという感じです。(過去に出題されたという情報あり)
おわりに
上記で紹介してきた内容は対策を始めた時期が遅かったこともあって最低限の内容になっています。 (正確に言えば足りてないぐらい)
他の大学を併願する場合は、推薦入試のためだけにどれだけ時間を配分するかが難しくなってきますので、勉強時間と網羅する範囲の広さ・深さのトレードオフを上手にしないといけません。
まあ、早めに受験勉強を始めればそれだけ使える時間は伸びるので、自ずと勉強できる量も増えます。先輩たちの誰もが編入の勉強は早く始めた方がいいと言っていた意味が受験後にわかるとはなんとも皮肉です。