千葉大編入 準備編
この記事を読む前に
私は推薦受験の対策を3ヶ月ほどしか行っていません。
いきなり何を言い出すかと思うかもしれませんが、事実、私は千葉大学の編入試験対策を3ヶ月しか行っていません。 (情報収集は対策を始める前に1ヶ月くらいかけて行いましたが、その間に対策を進めるということはありませんでした。)
そのうち1ヶ月を志望動機を考えることに使ったため、勉強という勉強は2ヶ月しか行っていないのです。これは、春休みがあけて5年生になってから千葉大学への推薦がもらえることが決定したので (募集要項が出るのが4月) その後からやっとこさ対策を始めたためです。
対策を始めるのが遅すぎたというのは受験が終わった今でもかなり感じています。数学や物理に関して、もっと勉強時間が欲しかったというのが本音です。
そのためここに載せている私の対策法 (特に勉強面) はかなりヤマを張ったものになっています。出ないと判断した範囲はごっそりと削り取っていますので、余裕を持って勉強を始められる皆さんはもっと広範囲に対策を行うことをオススメします。
他の大学の学力対策してたなら範囲被ってるところもあるだろうとか言われそうですが、私は千葉大落ちてから本格的に対策を始めようとマジで思ってたのであまり学力対策をしていなかったのです...。今考えるとなんとも恐ろしい...。
千葉大学工学部の編入試験について
平成30年度分の編入試までは推薦入試と学力入試が存在していましたが、31年度からは推薦入試のみになるようです。
千葉大学の推薦入試は席次が高いほど合格しやすいことは結構有名な話ですが、実際どうなのかは分かりません。
同じ学校の違う学科から首席で推薦受験した子が落ちたという噂を聞いたので、首席だと合格確定というのは迷信かもしれません。慢心ダメ、ゼッタイ。
推薦試験の形式
情報画像学科の推薦試験は口頭試問が行われます。
口頭試問は,志望動機,学習意欲,将来への展望等を尋ね,志望する学科の分野への理解について評価するとともに,基礎的な学力をみる内容についても尋ね,志望する学科への適性を総合的に評価します。(平成30年度 千葉大学工学部 3年次編入学 学生募集要項)
募集要項に試験内容に関する上のような記述があるため、口頭試問では基本的に上記の内容が問われることになります。
口頭試問対策 〜情報収集編〜
まず、私はインターネットで過去の情画の口頭試問に関する情報を集めました。
学力は大学のサイトに過去問落ちてるけど口頭試問は過去の情報が無いとマジで何聞かれるか分からないですね。"編入試験は情報戦"とよく言われますが、情報収集中にその意味をひしひしと感じました。さっきの募集要項の文言だけではとてもじゃないけど対策なんてできません。
そんな中で5年くらい前の情報をなんとか入手。今となっては古すぎたりして使えなかった情報もありますが一応まとめて載せておきます。
大事なことなので2回言います。使えなかった情報も入っています。
情報画像学科の口頭試問について
- 志望動機と卒研の内容は毎年聞かれているっぽい
- 数学が2問+α、物理も2問+α、専門が1問 (2012年)
- 英語が出題された年もある?
- [物理] 単振動に関する問題、回転するコマはなぜ倒れないか (2011年)
- [物理] 光子のエネルギーの式、青い光と赤い光はどちらがエネルギーが高いか、ローレンツ力の式、商用電源に抵抗を繋げた時消費電力が大きいのは東日本と西日本のどちらか (2012年)
- [物理] 熱容量とは何か (2016年 共生応用化学科)
- [数学] 二項分布とは何か、オイラーの公式を答える (2011年)
- [数学] フーリエ級数展開とは何か、フーリエ級数展開の応用例、条件付き確率とは何か (2012年)
- [数学] y=sinx+cosxを微分 (2016年 共生応用化学科)
- [専門] 再帰を用いて階乗を求めるプログラムを作成 (2011年)
- [専門] 好きな言語で再帰を用いてフィボナッチ数列を求めるプログラムを作成 (2012年)
- [英語] 英語で自己PR (2013年)
- [英語] 英文を音読した後に日本語訳をする (2016年 共生応用化学科)
情画ではない学科の問題も年度が近かったため一応載せておきました。口頭試問は学科によって違うようなので使えるかどうかは分かりません。
その他
- 人によって面接時間にばらつきがある
- 席次は結構大事、1位だとほぼ合格説すらある
口頭試問対策 〜試験対策編〜
ネットで集めた情報を元に、実際に口頭試問の対策をどう行ったかを書いていきます。
志望動機
どれだけ数学や物理の問題に完璧に答えられたところで、志望動機がしっかりと伝えられなければ意味がありません。
私は千葉大学や工学部のホームページを参考にしながら志望動機を考えました。
具体的には、海外に協定校が多く、多くの留学生の受け入れや充実した留学支援制度で国際交流が盛んなことや工学部のカリキュラムの特色、行きたい研究室に関してなどを織り込んで志望動機をまとめました。長さは口頭でだいたい2〜3分程度でした。
学習意欲・将来への展望
募集要項に書いてあったのできっと聞かれるのだろうと思って対策をしておきました。内容は志望動機ほど考えてはいません。
学習意欲に関しては、入学後は高専で学んだ内容を発展させたい。研究を頑張りたい。ぜひ留学をしたい。といった感じです。
将来への展望は、卒業後は院進して研究を続けたいというような内容でした。
試問対策
過去の情報から数学・物理・専門・英語に関する問題が聞かれる可能性が高いと考えました。
数学
使用したテキストは大学編入ではおなじみの
です。
内容としては、過去の傾向から
のみを対策しました。
徹底演習の範囲で言うと
あたりになります。
定理の概念や基本的な問題が問われ、応用的な問題は解かされないと予想したため、理解度としては基本的な問題が解けるぐらいのレベルでした。
数学の対策範囲をこれだけ削ってあるのは物理の対策に時間をとって広範囲をカバーしたかったためです。
物理
使用テキストは
です。
一応2冊書いておいたのですが基本的には高専の物理しか使っていません。若干内容が足りないところがあった時に基礎物理学演習の方を数回開いた程度です。
高専の物理の範囲としては
- 第一章 力と運動
- 第二章 温度と熱
- 第三章 波と光
- 第四章 電磁気
を復習しました。
あくまで定理や定義を見直したり、公式を思い出したり覚えることが目的だったので演習問題は一切やっていません。基礎物理学演習も分かりやすくて良い参考書なのですが、時間がないため細かい説明を読んだり演習をする余裕はない&情報の取捨選択に時間を取られたくないと判断した私は、高専で習った最低限の内容が載っている高専の物理をメインにチョイスしました。
一・二章は教科書を網羅しましたが三・四章の波と光・電磁気の分野は範囲を絞り込みました。
波と光は
あたりを復習し、電磁気は
を復習範囲としました。
物理は過去の情報から力学と電磁気、波と光の範囲から出題されると予想して対策を行った感じです。雰囲気としては公式とその意味や原理が分かれば答えられる問題のようなので、語句の定義などはあまり重要視せずに進めました。
二章の温度と熱の単元は過去に情画で出題されたという情報は無かったのですが、前年度に別の学科で問われていたということもあって一応範囲に含めました。
専門
過去に出題されたフィボナッチ数列と階乗を求めるプログラムを1度ずつ作成して確認した程度です。
今までにそこまで難しい内容が聞かれていなかったのであまり対策は行っていません。
英語
特に何もしませんでした。
というよりも、時間的に対策を行う余裕がありませんでした。もし時間があれば自己PRぐらいは考えておいたかなという感じです。(過去に出題されたという情報あり)
おわりに
上記で紹介してきた内容は対策を始めた時期が遅かったこともあって最低限の内容になっています。 (正確に言えば足りてないぐらい)
他の大学を併願する場合は、推薦入試のためだけにどれだけ時間を配分するかが難しくなってきますので、勉強時間と網羅する範囲の広さ・深さのトレードオフを上手にしないといけません。
まあ、早めに受験勉強を始めればそれだけ使える時間は伸びるので、自ずと勉強できる量も増えます。先輩たちの誰もが編入の勉強は早く始めた方がいいと言っていた意味が受験後にわかるとはなんとも皮肉です。